ー「歓喜」とともにⅢー【第3回第九演奏会/望月敬明先生の巻】

 「第九」をうたうということは、すでに申し述べてありますように、合唱人にとっては一つの聖なる、そして又楽しい行事でもあります。それ故にこそ、これに参加する人々は、どなたも、その人なりに色々の生活条件を調整しながら、よりよく「うたう」ために、よりよい成果をみるために、つまりより美しいコーラスを、より充実した音楽を目ざして励むのです。
 その想いが、あなた方お一人お一人の「音楽への呼びかけ」が、どうベートーヴェンの魂をゆり起こし、どのようにこだまを呼ぶか、又そのこだまをかりてあなたの音楽が、どのように発現されるか、どういう「うた」となるか、期待するもの大いなるものがあります。

1977年12月20日(火)

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